2017年2月10日金曜日

ひたすら仕上げ作業

 さてさて、コンチョ作りも単純に見えて結構時間がかかるんです。
それもあって後回しにするとちょっと面倒になるので作る時に作っておきます。
O型なんで妙なところで怠け者です(汗)
バフ掛け、洗浄、焼き入れ、仕上げ手磨き、
気に入らないところはやり直しとあまり気づかれない仕上げ感ですが、
この数の磨き作業だけで1日かかってしまいます。
うちのリューターは頑張ってくれてます。

 手彫りフェザーコンチョに

 気がつけばなくなっている高級感漂うビンテージタイプのクラウンコンチョと

 これまた人気の使い古して少し凹んだイメージのハンドシェイクコンチョ。

 あとは刻印を打って制作するロゴコンチョに何気に人気のイーグルコンチョ。
刻印はすべてオリジナルの刻印です。
 今回はすべて真鍮製ですがもちろんシルバーも可。

春のイベントシーズンまでにすべてにコンチョを使いきるかな。
春に向けて忙しくなってきました〜。
フルキャスト製のイーグルトップの体のマスターも完成。
マスターとなればどんなにうまく彫れても
「これでよいのか?」
と頭によぎって彫るのに緊張します。(笑)

まあ、気になってきたらまた彫り直すだけですけどね。
納得してないものを世の中に出し続ける事の方が
職人として心が痛いですからね。

でも現時点ではいい感じに彫れました。
次のイベントで新しい頭付きでお見せできれば良いですね。

 近くで見たり、少し離れて見たりして羽の1枚1枚の表情と、
全体の雰囲気と両方から確認して彫り進めていきます。

 お腹側が無地の鳥は見た事ないので素直に彫ります(笑)

ここであまりゴリゴリに研磨してしまうと細い彫りが消えてしまうので
程よく研磨します。

イーグルトップは彫り込み過ぎても銀の地金感がなくなったり、
質感が逆に無くなったりします。
彫りが足りないと今度はのっぺりしてきます。

好みの話しですが、イーグルトップって
妙にフィギュアの様にリアル過ぎてもちょっと気持ち悪かったり、
エンブレム的過ぎるとドラクエっぽく子供っぽくなったり
頃合いが大事かなと思いますね。

ゴリゴリのリアルではないのに、
羽などの質感や空気感が出る感じですね。
 デッサン的な感じかな。

2017年2月6日月曜日

新イーグルトップ

 うちの看板でもある手彫りイーグルトップ。
無地の本体をキャストして、手彫りしています。
同業者さんからも「毎回手彫りでよくやるね。」
なんて言われます。
しかも市場のキャスト製と価格は変わりませんからね(笑)

 で、このイーグルトップ。
もちろん手彫りも今後続けていきますが、
フルキャスト製もこの春からリリースです。

そのマスターとなる地金から制作したイーグルの本体をキャスト用に彫りました。
このマスターは本当の一品物ですね♪

キャストする事でコストを少しリーズナブルにできる分、
組み合わせに予算を回せたり、
アレンジで楽しむ幅を広げれたら、、、と思います。

 これは現行のイーグルの頭のマスターです。

 現行もくちばしがあいています。

それに合わせてイーグルの頭も作り直し中です。
現行の頭を元に、切ったり盛ったり削ったり(笑)
と実は随分前からやっていました。

まだ首のところに溶接痕がありますね。

 左が新しい頭、右が現行の頭。

 相変わらずワックスだけでの制作は苦手なので、
ワックス技法も入れながら銀を削って形成しています。
細いヤスリでくちばしの段差を付けています。

 現行のイーグルも10年以上前に出した物で、
頭はさすがにキャスト製。
さすがに10年以上経つと、
作り手の目も変わりますし、技術も上がります。

それに細い作業ですが今でもメガネいらずで裸眼です。
ただ、この歳で目が良いと、
いつか急に老眼がくるらしいので、
今のうちに細い作業をやっておこうかと(笑)

 まだ、ヤスリであげたところなのでカクカクしていますが、
バフ掛けをするとツルッとなります。
目はまだ悩み中です、、、。

今は型屋さんもいて、
絵を描いたらデータに起こしてくれて、
CADなどでワックスをレーザーで形成して超精密なマスターを作ってくれます。

ただ、albatoryの職人としても1人の人間の好みとしても、
そういう技術って否定はしませんし、
凄いな〜とは思うのですが、
やってみようとか欲しいとかは思わなく、
自分の手でできなくなった時はそれまでかな?と思ったりします。

物を作る人間として、伝えたい事はそこではないのでね。

手作業って未完成感がでますが、
その未完成感にひかれるところや個性、
温かさや優しやを感じたりします。
自分がアナログ人間だからかもしれませんがね。

革もこれかもきっとサドル系のアイテムは手縫いでしょうね(笑)


2017年2月5日日曜日

自爆?

 気にいらないほどでもないし、
めちゃ気に入ってるかというと最近微妙なセリアーニ倒立フォーク。

オイル滲みもあったのでオーバーホールしたところですが
出来るショップが限られて、正直ちょっと面倒くさい、、、。

性能的には良いのだろうけど
見た目的に重心が上になるので、、、、。

で、もやもやとしていたのでオークションに出してみました。
もし売れたら正立に交換。
売れなかったらおとなしくオーバーホール。

そこそこの値段設定だったので
売れないかな〜と思ってたら早々に売れてしまいました。

やった〜と思ったけど売れたって事は
外して送らないといけない事に我に返ります、、、。

忙しい時期って、いい感じに頭が冴えて、あれこれしたくなるんですよね。

 で、仕方ないので少し早起きしてバラしました♪

 配線はギボシを外して分からなくならない様に
テープにウインカーとかライトとか一応書いて貼っときます。

後は軽く磨いて大量にプチプチを巻いて発送準備完了〜。
なんだかちょっと面倒くさい事になりそうですが楽しかった♪
さてさて、気分良く仕事に入ります。

イベントも近くなりましたし有難く店頭のウォレットも
いつも間にか品薄になってきたので
ウォレット制作に入りますがまずはコンチョ作りを。

このコンチョに合う革、デザインとコンチョから
ウォレットがイメージできたりします。

albatoryの定番ですが1番albatoryらしい手彫りフェザーコンチョ。
コンチョで革物の良さの足を引っ張らない様に
センスが試させれるアイテムですね(汗)