2013年6月20日木曜日

サドルレザーウォレット製作

さてさて、再びオーダー品の製作です〜
今回は初めて姫路レザーを使用してみました。
最近ちょくちょく見かけていたので使ってみたかったので楽しみです(笑)

 型紙で線引いてカットしま〜す。

 カットしたら裏がザラザラしているので処理します。

 トコノールをしっかり塗って

 艶が出るまでしっかり磨きます。

 はい、ツヤッとしてきました。

 全てのパーツの裏地を整えます。
 切り口も綺麗に磨きますよ。
左が処理後。

 あまり気にして見てもらえない所ですが、
小銭入れのジッパーが付く所もちゃんと磨きます。

 下準備は完成度に繋がりますのでしっかりと。

 さて、縫っていきますかね〜

 縫う順番を間違えると完成しません。

 カーブは特に地道に穴をあけていきます。

 ピントがうまく合ってくれません、、、(涙)
縫い終わったらコバ処理をします。
前のコードバンウォレット同様、コバを綺麗にヤスリなどで整え

 艶が出るまで磨きます。

 ステッチとコバの艶がキマると気持ち良いですね(笑)


 で、本体完成〜♪

 今回はコンチョもオーダーです。
手彫りフェザーが気に入ってもらえました。
シルバーの板からコンチョ型にカットし、バーナーでなまします。

 刻印でブランド名などを打ちます。

 感覚派の自分は下書きはだいたいです(笑)
その日の感覚で、その作品の雰囲気やその人の為に彫ります。


 あんまりアップにすると綺麗に見えないですね、、、(汗)


 裏から叩いてドーム型にして、バフ掛けして、酸洗いします。

 コンパウンドで磨いてコンチョ完成です。


 このコンチョ、結構小さいんですよ。
ちなみに僕の小さな小指です。
小さいですけど頑張って出来るだけ彫り込みます。

コンチョ取り付けて完成〜♪

大変生産効率の悪いアナログな製作でお待たせする事が多いですが、
1つ1つ思いを込めてコツコツと作っていますので宜しくお願いします。

ありがとうございました〜♪


2013年6月19日水曜日

コードバンウォレット製作

blogでは久々の製作ネタですね。

今回はうちで人気のコードバンウォレットの製作です。
セミオーダー可で手縫いにしては割と良心的価格ですよ。
  もちろんコードバンは新喜皮革さんです。

 型紙から線を引き、革包丁でカットします。
うちではオーダーが多いのでまだ抜き型は使用していません。

 札入れになる所など切り口のヘリを落として丸くします。

 そこをコバ処理して、しっかり磨いて艶を出します。
この処理をしっかりすると見た目が随分良くなりますね。

上がカットしたまま、下がコバ処理後。

丸く艶っとさせます。

 これはカード入れ部分の裏です。
薄いコードバンでも可能ですがうちではカード入れと
裏地はサドルレザーをよく使用します。

 コードバンは繊維が細かく裏も大変綺麗ので処理はしませんが、
サドルレザーになると前の画像の様に繊維も荒くなり、
お札がひっかがるのでこの画像の様に
コバ処理と同じ様に処理をしてツルッとなる様にします。

これだけでカードやお札のスムーズ感が変わるので使い易さも変わってきますね。

 カード入れの数だけ薬品を塗ってガラスビンで艶が出るまでひたすら磨きます(汗)

どんどん磨きます(汗)

 1mm厚しかないですが、切り口も切りっ放しではなくコバ処理します。

左が処理後、右が未処理。

 作業中はちょいとアトリエが散らかっていますが
今は気にせずパーツを縫っていきましょう〜
 
ん?
 お昼寝ですね〜(笑)


 気持ち良さげです、、、


 伸びた、、、

 さてさて、どんどん組んでいきましょ〜(汗)


 目打ちを入れる所に線を引きます。


 穴をあけるだけでも割と時間かかりますよ。
ちょっとした気の緩みで斜めに打ってしまうと
ステッチが汚くなって台無しになるので集中です。

 だいぶパーツが組めてきました。
お客さんのオーダーでシンプル仕様です。
後は本体の周りをグルッと縫います。

 二本の針を交互に刺して縫っていきます。
二本を交互に縫うので、ミシン縫いより手縫いの方が強いとされていますね。
ステッチが切れても修理し易いですね。

ただ、作る物によってはミシンの方が良い時もありますよ。

 すべて縫えたら、ヘリ落としでヘリを落として、ヤスリでコバを綺麗に整えます。
持った時の手触りが良い様に、丸みが出る様に削ります。

 で、コバ処理をしてしっかり磨きます。

 で、完成で〜す♪

 札入れ2ヶ所、カード入れ2ヶ所のみです。



 コードバンの艶は良いですね〜♪
ちょっと高額ですけどね、、、

ありがとうございました〜。